「ダヴィンチ・コード」は映画にもなった実際のレオナルド・ダヴィンチが残したミステリー。その真実に迫ります

ダヴィンチ・コード アドバイザーズ

著者「ダン・ブラウン」は数学者の父と宗教音楽家の母という家庭環境で育った。科学対宗教という二律背反とも環境であるが、このことは、スイスの物理学実験室とバチカン市国を舞台として展開する「Angels & Demons」に生かされている。フィリップス・エクセター・アカデミーを卒業後、同校で英語の教師として勤務、その後作家活動を開始し、1996年に、「Digital Fortress」を発表。
ニューヨークタイムズ紙を始めと主要なにおいて位を続けるという爆発的なベストセラーと40か国語以上に翻訳された。

 

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「反」ダ・ヴィンチ・コード―嘘にまみれたベストセラー
ホセ・アントニオ・ウリャテ ファボ

「反」ダ・ヴィンチ・コード―嘘にまみれたベストセラー

価格:¥ 1,365
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人気ランキング : 72498位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : 早川書房
発売日 : 2006-02

ダヴィンチコードとは?

本来ならこれほど問題になるはずがない小説が、どうして大問題を引き起こしているのか?

事実ではないことを真実と位置づけ、証拠もなく断定しているからだ。

フィクションだとして書かれた物なら構わないが、ダヴィンチコードはその辺の倫理をわきまえていない。その辺に溢れているトンデモ本と一緒です。

この著書はそのことが良くわかる一冊です。

一部に問題はあるが、全体的には良書。

 日本でも漸く、ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」の批判本が出版されるようになって来たのはまことに喜ばしいことです。「ダ・ヴィンチ・コード」やその種本「レンヌ=ル=シャトーの謎」などを読んで、真に受けてしまっている方々にぜひお読みいただきたい一書です。

「事実に基づいている」と著者自身が主張するあの小説が、いかに馬鹿げた歴史学的誤りや根拠の無い妄想に満ちたものであるか、白日の下に晒されます。例えば

(1)ダ・ヴィンチが女神崇拝をしていた(「コード」20章参照)という主張について。このことを示す証拠は一切無いばかりか、本人の遺言書の内容や同時代の伝記作家の証言とも矛盾する。

(2)「岩窟の聖母」「モナリザ」「最後の晩餐」などの絵画の解釈も洗者ヨハネとイエスを取り違えるなど明白な間違いだらけで、ブラウンの主張の根拠にならない。

(3)「シオン修道会」は1099年にエルサレムで創設された組織などではなく、1956年フランスにおいてピエール・プランタールという反ユダヤ主義者によって創設された。過去の修道会総長を示す「秘密文書」は、二十世紀になってから捏造されたものにすぎない。

 ・・・等々、内容は盛りだくさん。

 ただ、それでも本書ではカバーしきれていない論点も多く、また本書の訳語や一部の記述にも問題が無いわけではありません。そのため、英語が読める方にはThe Da Vinci Hoax(Ignatius)やThe Treasure of Rennes-le-Chateau(Sutton Publishing)との併読をおすすめします。オプス・デイの実際の教えや活動内容についてはクセジュ文庫「オプス・デイ」(白水社)とその参考文献を参照して、誤解を正す必要があるでしょう。

「ダ・ヴィンチ・コード」の誤りを暴く

ダンブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」は商業ベースではよくあたっているようですね。映画にまでなるようです。さらにタネ本の作者たちからの訴訟までおきているそうです。ベストセラーになったためいろいろ注目を集めています。
あくまで小説(フィクション)にすぎない本なのですが、ダンブラウンが真実に基づいていると主張しているためがために、この反証本がでました。

ごく普通に読んでも、「ダ・ヴィンチ・コード」はアナグラムと見立てた英語圏以外の言葉を、なぜか英語をベースにして解釈していくという離れ業をやっていますので、事実と仮定しようと思っても、どうしてもおかしいと思う内容が含まれています。

本書の著者は「ダ・ヴィンチ・コード」の読書の誤解を解くべく、ダンブラウンの主張の誤りをマジに論証しています。
クリスチャンでないひとが大多数を占める日本人にはわからないような事情や歴史的な事実との不整合を矢継ぎ早に列挙しています。こういった事実に基づいた情報による反論は結構参考になります。

「ダ・ヴィンチ・コード」はただのフィクションとして楽しみましょうね。

現代人の心の空隙をみる

空々しい思いで眺めていたダヴィンチコード・ブーム。自分でも分からなかったその理由を、ガツンと見せてくれた一冊。

どれほどこの小説がブラウンのお寒い知識に基づいているか。その一例としてダヴィンチは自分の作品にたった一つとして名前を付けたことがない、という事実である。この前提なくばダヴィンチが託したという「モナリザ」という女性の名前に古代神の名前が、なんたらかんたら、という謎も吹っ飛んでしまう。

このように著者は博識をもって、次々と矛盾を暴いていく。しかし、ただダン・ブラウンの浅学非才を論うというだけの本ではない。

このような本を大ベストセラーに押し上げた現代人の問題をきちんと示してくれる。むしろこのような著者の主張の部分に深い感銘を覚える。ミステリー小説という形に隠された「グノーシス主義」を、人間の「責任転嫁」という問題に絡めて描く。秀逸である。

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2006年7月19日19時38分
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